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建築初心者と学ぶ家づくりの基礎 ~最終回 地盤補強~

皆さんこんにちは。建設事業部の林です。
本日4月8日は「忠犬ハチ公の日」です。これは忠犬ハチ公銅像及び秋田犬群像維持会が制定しているものとなっています。
そもそもハチ公というのは東大農学部の上野英三郎博士に飼われていた犬の名前です。
ハチ公は1924年から飼われ始め博士の存命中は玄関先や門の前、時には渋谷駅まで送り迎えすることもあったそうです。
しかし上野博士は1925年に急死してしまいました。それでもハチ公は毎日渋谷駅で帰らぬ主人を待ち続けたのです…。

そんなハチ公の健気で一途な姿を見た人々は感動し、ハチ公を忠犬と呼ぶようになりました。
そして1934年、渋谷駅前に銅像が建てられたのです。ハチ公はその翌年の1935年に亡くなっています。



この記事で最終回となるこのシリーズ、最後は地盤補強の話です。
地盤補強にも色々種類がありますが、木造住宅には主に柱状改良が用いられています。
柱状改良とは土の中にコンクリートの柱を作り、地下の固い地盤や柱周辺の土の摩擦で建物を支えるようにすることです。
今回はその柱状改良の一種でスマイクルの住宅で用いられているHySPEED工法について説明していきたいと思います。
この工法一番の特徴は柱を作るのにコンクリートではなく砕石を使うところです。
では砕石を使うことでどんなメリットが得られるのでしょうか?
1.環境汚染を起こさない。
  従来のコンクリートを用いたやり方では土とセメントが化学反応を起こし、「六価クロム」という
  発がん物質が発生する可能性がありました。
2.将来的に撤去や廃棄の必要がない。  
  コンクリートを用いた柱状改良では売却時にそれが産業廃棄物とみなされ、撤去する必要があります。
  さらにその費用も自分で負担しなければならないのです。
3.土地の資産評価に影響がない。
  土地の鑑定時に行われる「埋蔵物」や「土壌汚染」のチェックでマイナス評価を受けにくいという特徴があります。
4.地震時の液状化現象を抑制する。
  砕石の隙間から水を逃がすことで地盤沈下が起こりにくくなります。
5.地震に強くなる。
  地震が起こって地盤が揺れても、砕石はそれに追随して動くので強度が低下しにくいです。
  コンクリートの柱だと途中でポッキリ折れてしまう可能性があります。

以上のようにたくさんのメリットがある地盤補強だと理解していただけたと思います。
ただ、コンクリートでの柱状改良と比較するとやや値段がはるところが数少ないデメリットというところでしょうか。


それでは実際の写真を見ながらどんな風に工事が行われているのか順を追ってみてみましょう。

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まず地面にドリルを入れていきます。
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地面から出すと、このようにたくさんの土が掘り出せます。これを繰り返して充分な深さまで掘り進めます。
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次に補強に使う砕石をショベルカーを使って掬い上げます。
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ドリルを回転させながら砕石を投入していきます。この時ピストンバルブという技術で砕石を突き固めています。
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このように地表付近まで砕石がみえるくらいまで投入すると、その部分の補強完了です。
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この作業を繰り返し家が建つ部分を補強し終わった状態がこちらになります。

以上がHySPEED工法の大まかな手順となります。意外とやっていることはシンプルなんですね~。



さて、全10回に渡って書いてきたこのシリーズもこれで終了です。
読んでいただいた方、どうもありがとうございました。
少しでも皆さんのお役に立てたなら著者としてこれ以上の喜びはありません。
それでは失礼いたします。ありがとうございました。



参考文献:佐藤実 著  『楽しく分かる!木構造入門』