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建築初心者と学ぶ家づくりの基礎 ~第5回 耐力壁の配置バランス~

こんにちは。建設事業部の林です。
前回まででは壁量や耐力壁について説明させて頂きました。
今回はその配置について勉強していきましょう。


まず配置する壁量がその建物に必要となる壁量以上であることを前提として、
耐力壁を建物内に配置していきます。
例えば、家のある側面に一面の大きな窓を作るために、
その面に耐力壁を全く作らなかったとします。(図1)
その状態で地震などによって大きな力が加わるとどうなるでしょうか。
耐力壁のない部分が変形してしまい、結果建物自体が歪んでしまうのです。(図2)

before
Screenshot_20190205-1148182
耐力壁の量は十分。
ですが1面(破線部)だけ耐力壁が全くない状態です。
この状態で地震が起こると…
horizontal
after
Screenshot_20190205-1148183
このように、建物が壊れなくなくても
歪んでしまう可能性があります。
そしてもう一つ、耐力壁はできるだけ外側に配置するのが望ましいと言われています。
この理由はみなさんもイメージしやすいと思います。
例を挙げるなら、電車やバスなどで立っている時、足をぴったりつけて立っているより、
足を広げて立った方が急ブレーキなどで慣性力を受けるときに踏ん張りがきいて倒れにくいですよね。
耐力壁もそれと同じで、外側に配置されている方が外力に対しての抵抗力が高まるのです。


最後に今回の話をまとめると、
『耐力壁は建物の外周に偏りを作らずバランス良く配置する』
ということが大切だとわかりましたね。
新築の建物の構造を見学する際はこういうところに注目してみるのも面白いのではないでしょうか。
それではまた次回のブログでお会いしましょう。


参考文献:佐藤実 著  『楽しく分かる! 木構造入門』