2023.10.02
泉南市 I様邸
北欧インテリアの似合う夫婦2人暮らしのミニマルなお家

ご夫婦お二人で住まれるお家を希望されたI様。大人二人暮らしということで、インテリアにこだわりながらも無駄をそぎ落としたミニマルで暮らしやすい家を目指してプランニングしました。1LDK+3帖の書斎というシンプルな間取りと22坪というコンパクトな建坪ですが、LDKは約19帖確保しゆったりとした空間が叶いました。
物件データ
所在地 | 泉南市 |
---|---|
敷地面積 | 約40坪 |
建築面積 | 22坪 |
ご家族構成 | ご夫婦2人 |
外観


北欧テイストをベースにしたI様邸。シンプルなデザインにこだわりました。
外観はグレーのフラットサイディングに玄関周りだけ木目サイディングを。
玄関扉、サッシをブラックにしましたが、木目サイディングをアクセントにすることでナチュラルな印象をプラスしました。
立地上大き目の門柱の配置が難しかった為、表札・宅配ボックスをサッシ・玄関扉の色と合わせ、外観に組み込むことで違和感なく配置できました。
玄関


玄関ホールはL字の土間に靴収納だけのシンプルなものに。
扉を開けてすぐに見えるホワイトのブラケットライトが素敵です。
真鍮製のブラケットが人気ですが、北欧テイストに合わせてホワイトを選びました。
最小限の広さの玄関ホールですが、扉がなくホールを抜けるとすぐにLDKのため、狭さは感じません。
また、扉がない代わりに来客からは壁でLDKが見えないよう工夫されています。
エアコン効率が悪くなることもあり、扉無しのホールはあまりみられませんが、断熱に優れている為問題なく採用できました。
キッチン



ホールを抜けて右側にはペニンシュラキッチンが。
シンプルで機能性も高いLIXILシエラSをカップボードも揃えて採用しました。
1階はなるべくフラットに広く見せたいというご要望から、扉カラーはマットな質感のソリッドホワイトに。
上部に戸棚等の収納を付けないことで、目線が抜けすっきりした印象になります。
キッチン手前にパントリーを設けた為、米袋や水などの重い荷物もすぐに片づけることができます。
キッチンとカップボードの収納力も高く、お二人ということもあり、すっきりしたキッチンですが充分収まるとのことです。
リビング・ダイニング

LDKを広く使うため、思い切ってダイニングテーブルは造作カウンターにしました。
広いカウンターはコンセントを上下につけている為、仕事や書き物にも使える便利なスペースとなっています。
また、洗濯物を室内干しするということから、掃き出し窓を無くし採光窓は天井付けのスッキリしたデザインに。
壁・天井・建具を白に統一しているので、採光や照明がきれいに反射し、大きな窓がなくても明るい室内になっています。
照明計画にはこだわられ、必要な場所に最低限の気に入ったアイテムを使うという考え方で配置したため、天井がスッキリとしました。
照明コーディネーターの提案で計画したので、しっかりと光源の計算もされています。
内装材は洗面室以外は全てナラの無垢床、壁はサンゴ漆喰をローラー塗装しています。
ローラー塗装は左官とは違い、面がフラットに仕上がりマットな質感になります。
塗り壁のイメージと違うかもしれませんが、漆喰の効果をそのままにマットに仕上がるので人気です。
テレビ裏収納



スッキリとした室内の秘密は収納にあります。
映画やゲーム、本などがお好きな施主様。元々お持ちの大きな本棚やDVD・ゲーム機をどこに収納するかが悩みでした。
そこで、思い切ってテレビ裏に空間を作り、本棚スペースと大容量の可動棚を設けることで全てをスッキリ収納して、且つ取り出しやすく見やすくすることができました。
テレビは壁付けで計画し、配線をテレビ裏に通して機器類を可動棚に全て並べられるようにしています。
コンセントも棚上と足元両方に設置しているので、お掃除ロボットも置いておけます。
本を大切にしておられるお施主様なので、風通し良く本が日焼けしない位置に本棚を置きたいという要望があり、それも叶えることができました。
階段下収納も傍にあり、収納位置がまとまっていて使いやすいところもポイントです。
洗面脱衣室

アレルギー等の理由で洗濯は室内干しをされているI様。
賃貸では廊下に突っ張り棒をして洗濯を干していたそうです。
その為、除湿機を付けても乾きが悪く、廊下も通り辛く不便だったとのこと。
ですので、新居では洗面室はランドリー兼用にしたいと強く要望されました。
限られた建坪ではありますが、動線をシンプルにすることで3帖のスペースを確保することができ、物干しバーも大小で2つ取り付けられました。
手洗いがここしかないため、来客が使うことも考え、物干しバーは極力目立たず馴染むkakuのホワイトを選択。
床には水気に強い栗の無垢材を。
さんご漆喰の調湿性能もあることから、扉を閉めて除湿器を回せば3時間ほどで洗濯物はカラッと乾くそうです。
造作洗面台


洗面台には、スマイクルの標準である造作洗面を強く希望されました。
デザイン性と使い勝手の面から、洗面ボウルにはLIXILピアラのものを利用しました。
ボウル自体が大きく、水栓が壁付けタイプになっているので、お掃除しやすく人気のモデルです。
朝の身支度時間がご夫婦同じなので、二人で並んでも余裕のある1200mmの洗面台を造作しました。
また、鏡はスッキリとしたデザインと収納力が魅力のサンワカンパニーのミラーキャビネットを採用しています。
浴室・トイレ

浴室はお掃除しやすさを重視し、カウンターやミラーを無くしています。
アクセントパネルは暗すぎない落ち着いた柄を選ばれました。

お手洗いは洗面所の真横に配置し、手洗い器も無くしました。
ペーパーホルダーには堺市のアイアン家具SULK様のパイン材×グレーのものを。
くりぬいただけのシンプルなニッチがおしゃれです。ペーパーを3ロール入れられる大きさで造作しています。
床にはグレーのハニカムタイル風のクッションフロア、吊戸棚には木目を選び、家全体の内装に合わせたコーディネートになっています。
洗面台にもアクセントにグレーを取り入れているので、つながりのあるまとまった空間になりました。
階段


掃き出し窓がなく、窓自体が少なめなお家なので、リビングインの階段を上がった踊り場に大き目のFIX窓を設置しました。
採光もよく、空が見えるピクチャウィンドウとしても。
視線の気にならない位置にあるので、開けっ放していられるところも魅力です。
2F主寝室


主寝室は約9帖と広めに確保。オープンクローゼットでハンガーパイプを沢山設置し、服をほとんど掛けて収納できるようにしました。
カバンや帽子の収納の為に可動棚も備え付けています。
寝具類も収納しやすいよう枕棚も1面奥行きを大きめにとっています。
ベッド横にご主人のデスクを配置するため、机上にコンセントがくるよう工夫して配置されています。
2F書斎

アート・デザインの趣味がある奥様の、作業・コレクション部屋として3帖の書斎を。
2階の2部屋は扉にLIXILラシッサのキナリモダンのソフトモーヴ色で統一。2階はプライベートな空間のため柔らかく落ち着くトーンの色を選びました。